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実ホスト

目次

2002/12/08 改訂

「実ホスト」とは

「実ホスト」は「仮想ホスト」に対する言葉です。サーバの実ホストの名称は /dev/sysname で示されます。即ちそのサーバの正式なホスト名です。実ホストの名称は環境変数 $sysname にも割り付けられています。
仮想ホストの名称はそのサーバの正式な名称ではありません。単にネームサーバに実ホストの別名(alias)として与えられているにすぎません。
サーバへはクライアントから実ホスト名でも仮想ホスト名でもアクセスできます。
クライアントは URL 欄にリクエスト先のホスト名を書き、この名称がサーバの httpd に知らされます。httpd はそれに応じて処理を分ける事ができます。

実ホストの名称

実ホストの名称は /sys/lib/httpd.conf の中でも与えることができますが、通常は省略します。その場合にはホストの正式名が実ホストの名称として採用されます。

実ホストの名前空間の編成

実ホストの名前空間は
- /sys/lib/httpd.rewrite
- $web/etc/namespace_80

で決定されます。ここに $web/sys/lib/httpd.rewrite で指定された実ホストの web ルートです。また $web/etc/namespace_8080 はポート番号で、使用するポートごとに(必要ならば)ファイルを作成します。

$web/doc が実ホストのドキュメントルートです。 $web/etc にはドキュメントの制御ファイル(namespace_80, handler, allow, passwd, rewrite など)を置きます。

実ホストとユーザ

実ホストはユーザを持つ事ができます。
例えば pegasus.goodwill.com を実ホストのドメイン名とします。alice がこのホストのユーザであり、/usr/alice/web/doc を持っていれば、ブラウザから
	http://pegasus.goodwill.com/~alice
/usr/alice/web/doc の下にある alice のドキュメントにアクセスできます。
alice の web ルートは /usr/alice/web になっています。実ホストの場合と同様に、$web/docalice のドキュメントルートです。 $web/etc にはドキュメントの制御ファイル(namespace_80, handler, allow, passwd, rewrite など)を置きます。